バレッタ裕
オーディションは割とあっさりと終わってしまって、自分では手応え的にちょっと厳しいかなと思っていました。実は、オーディションを受ける前に占いに行ったら、「この月に何か大きいものが当たります」と言われたんですよ。それを自己PRのときにお話して、「僕はそれがこのオーディションだと思っています! 気合い十分です!!」と言ったら受かったので、占いって本当に当たるんだなと思いました(笑)。
うるうくんはカッコいい、ワイルドというよりも、“美男子”という言葉が似合う清楚さを感じました。属性が水ということで、まさに「水も滴るいい男」ですし、清怜うるうという名前の響きも、字面も本当に綺麗。それでいて、夭聖のときは別のキャラクターじゃないのかというくらい変わるんですよね。長い髪が短く切り揃えられて、さらにシュッとした印象が増して……Sっ気の強そうなキャラだなと(笑)。ま、武器が鞭だったり、履いている靴がハイヒールだったりする時点で、Sっ気が隠しきれていませんよね。
制作発表会で焔役の田邊くんも言っていましたが、うるうくんと焔くんは仲が悪いんですよ。それは二人の属性が水と火だから相性が悪いというのも確かにあるんですけれど、それだけじゃなくてもっと根深い部分での関係性のお話でもあるんです。ここはうるうくんを演じたうえで一つの見どころだと思っていますし、焔くんとの関係性が次第に変わっていく過程をぜひ楽しんでいただきたいです。
うるうくんとの共通点は……やっぱり僕自身も美しいところじゃないですかね! というのは冗談で(笑)、自分の中に正義という核を持っているところです。プライベートでも仕事でも「ここは譲れない」という部分は僕も持っているので、そこは似ているところなのかなと。もちろん、ぶつかったときは話し合って、自分が間違っていたらちゃんと素直に非を認められるような人間でいたいと思っています。あとは、僕も水属性なのかなというくらい、水をごくごく飲みます!(笑)
人間のときは生徒の規範となる生徒会長だけれど、夭聖になったらアクションシーンがあってバリバリに戦うので、そこの切り替えやメリハリはとくに意識してつけるようにしました。収録でも、夭聖のうるうくんを演じる際に「ラスボスみたいな感じでやってほしい」というディレクションをいただいたので、強いイメージにかなり寄せてやりました。
日常シーンとアクションシーンのギャップ、ですかね。彼らが何のために戦っているのかというと、サブタイトルの「あなたの心お助けします」の通り、誰かを助けるためなんですよ。でも、それにもちゃんと意味があって、ただ人助けをするのではなく、何かを得るために戦っています。それが何なのかは、アニメを観て確かめていただきたいです。
OPは疾走感のあるアップテンポな曲で、個人的にもドンピシャで好きな曲です。レコーディングでは、うるうくんというキャラクターを歌にのせるにあたって、どの程度まで振っていいのかなと最初は悩みましたね。キャラクターのバランス、さじ加減を考えながら録らせていただきました。完成したら本当にカッコよくて、イベントとかで披露したら映えそうだなと思いました。振りもつけて踊ってもいいですよね。コール&レスポンスができそうな部分もあるので、いつか状況が許されるなら、お客さんの前で歌って、みんなで盛り上がりたいです。
OPと方向性が全然違うので、初めて聴いたときはビックリしました! でも、自分が幼い頃に聴いていたような曲だったので歌いやすかったですし、音響さんからも「そうそう、そういうのが欲しかったんだよ!」と言っていただけました。個人的にはEDのほうがスムーズに録れましたし、キャラクターものせやすかったです。
SNSでも、「結局これってどういう作品なの?」という意見をよくお見掛けします(笑)。その疑問やモヤモヤを解消するためには、実際にアニメを観るしかありません! ぜひ一人でも多くの方に観ていただいて、この作品のことを知っていただきたいです!