TVアニメ監督:橘 正紀氏×SEGAアニメプロデューサー菊地 等氏による「ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル」対談 TVアニメ監督:橘 正紀氏×SEGAアニメプロデューサー菊地 等氏による「ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル」対談

将来への不安を感じている
人に対するエール

──キャラクターの日常生活シーンがあることも、このアニメのオリジナルの部分。しかしアッシュの部屋はベッドしかなく、ゲームを始めたばかりのユーザーでももう少し何とかするだろうと思うほど、がら~んとしていたのですが…。

菊地ユーザーさんのマイルームは、いろんなアイテムを置いたり、ポスターを飾ったり出来ますけど、アッシュの部屋がそうなると「さすがにどうなの?」と。10年前の記憶がないのにマイルームがものすごく充実していたらちょっと変ですよね(笑)。

そもそもアッシュは、自分が何者なのか分からずアイデンティティを探しているキャラクターです。アッシュの部屋に個性を出してしまうと、謎めいた部分が謎ではなくなってしまいますし、悩める主人公がいかにも楽しく暮らしていそうな部屋に住んでいるのもおかしい。アッシュの部屋は殺風景なほうが、自分探しの途中である心情ともマッチするんです。でも後半は、部屋にトレーニングマシンみたいなものが置かれるようになりますけど。

菊地日常における普段着姿が見られることも、アニメならではです。戦闘時と日常生活でコスチュームが同じだと、いったいどうやって寝てるんだよ(笑)ということになりますので、マトイの探索服や普段着、アークス隊員のジャケットなどは、ゲームのデザイナーの方に新規でコスチュームデザインをお願いしました。マトイの新規コスチューム特に好評で、ゲームでも同じコスチュームが欲しいとのご要望が多かったので、Blu-ray&DVD第1巻全形態共通でゲーム内で使用出来るアイテムコードを特典にしました。

──アフィンのトイレネタも視聴者の間で噂になりましたね。

菊地ゲームにはない表現を積極的に取り入れた結果の最たるものです(笑)。最初にシナリオのラフをみんなで読んだら「アフィンが木に向かって…」と書いてあって、みんな「え!?」と思いました。

でもそのシーンによって、アフィンがより生きたキャラクターになったと思います。もともとにぎやかで人間味がありましたけど、よりイジりやすくなりましたね。

──アフィンは、より可愛らしく描かれていると思いました。そんなアフィン、アッシュ、マトイという、いつも一緒に行動している3人のバランスはどう考えましたか?

アッシュは自分の過去が分からないので、どこか芯がないような安定しない感じで、逆にマトイはヒロイン然としていて。そこにゴリゴリのマッチョを加えるよりも、アッシュとマトイの中間を取った中性的なほうが、3人でいるときのワチャワチャとした楽しさが表現出来るのではないかと思いました。ゲームでも人なつっこいキャラクターとして出てきているので、より子犬感が出るように狙った部分ではありますね。

──ダークファルス【巨躯】(エルダー)が復活したシーンは、CGでゲームにも出てきた映像でしたが、やはり迫力がありましたね。

菊地前半パートのシンボル的なシーンで、これまでアークスたちが戦ってきたダーカーとは比較にならない巨大なものが出て、アニメから入った方には、急にリッチな質感の映像になったので、びっくりしたんじゃないかと思います。

そもそも『PSO2』はカット数が多く、一般的なアニメが250~300なのに対して、平均350~400あります。よりディティールの細かい作画表現も同作の見どころになっていますね。

──声優陣はゲームと同じですが、アッシュ役の小野大輔さんは『PSO』シリーズに初参加したとのことで、どんな様子ですか?

キャストのみなさんはゲームのキャラクターを既に掴んでいらっしゃっていて、「ゲームはこういう感じでしたけど、こういう風でいいですか?」など、アイデアをたくさん出してくださって助かっています。小野さんもアフィン役の下野紘さんとは付き合いが長く仲も良いので、「これってどういうことなの?」と、下野さんに聞いている姿が度々ありました。ただ聞いた以上のことを教えようとすると、「もうそれ以上はやめて。知らないでいたいから」と、アッシュであることにこだわってくださっていて。

菊地小野さん自身、自分のことを「新米アークス」とおっしゃっているように、アッシュと同じように徐々に『PSO2』のことを知り、色んな思いを背負うようになって、リアルの小野さんとアニメのアッシュが、実にリンクしていると思います。

──この作品から感じてほしい魅力は何ですか?

ゲームの物語を再構築しているお話ですが、根底では自分が将来どうしていいか悩んでいる若者の姿を描こうと思いました。最初は、自分の出自がはっきりしないと前に進めないと思っていたけど、徐々にそういうことは関係ない、自分がやりたいことを見つけて道を決めていけばいいと気づきます。アッシュの成長物語だけど、まだ自分自身の将来についてふわふわしている人や、将来への不安を感じている人に対するエールでもあります。『エピソード・オラクル』に触れたことで、自分自身に自信を持ってもらえたら嬉しいです。

──さて、今後の見どころですが。

菊地まず、12月30日の放送は前半パートの総集編ということで、第12.5話「シャオ’sリポート」をお送りいたします。第1話~第12話までのダイジェスト版みたいな形ですが、シャオが登場キャラクターを紹介しつつ、前半をダイジェストで振り返っていきます。また1月2日にTOKYO MXで、第1話~第12話までをなんと6時間かけて一挙放送します。今からでも間に合いますので、これを機に『PSO2 エピソード・オラクル』にハマっていただければ嬉しいです。

1月中に、一度大きな山場が訪れます。そこでルーサーとの戦いにケリがつき、そこからマトイが絡んだ大きな話へと展開していきます。アッシュが人との出会いで気づかされて成長していく、その過程をぜひ一緒に体験してほしいです。

(取材・文=榑林史章/撮影=はぎひさこ)

商品情報

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2019年12月24日(火)12:00 ~ 2020年1月5(日) 23:59  
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